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みなそこすなどけい2

水底砂時計ni

2016年末に奈良を旅した日記2

(承前) 旅先にしてはいつもよりぐずぐずにくたびれてないな、と油断していたらなかなか寝つけなかった。もう明け方かな、と思って時計を見たらまだ夜中で、そのまましばらく昼間に買ったばかりの歌集を読んでいた。少しだけ眠って、まどろみを振り切って外…

2016年末に奈良を旅した日記1

絵巻物右から左へ見てゆけばあるとき烏帽子の人らが泣けり /中津昌子『風を残せり』 2016年の終わりに奈良へ行ってきました。 12月30日、新幹線とサンダーバードを乗り継いで西へ。電車の中ではうとうとしたり「三人姉妹」を読んだりしていて、山科あたりで…

関係性という幽霊、信仰という疼き ――新井煮干し子『渾名をくれ』に寄せて

さいきん思うのだけれど、「関係性」って幽霊みたいなものだ。読者として作中の2人(以上)について、たとえば「お互いすぐ憎まれ口叩くけどラブラブ」とか思ったとしても、それって外側から、あるいは上空から観察して作り上げた解釈でしかない。現実の場…

大森靖子のライブを聴きに岡山まで行った日記

ワイパーの往復がぎこちなく、それでいて甘いリズムを刻んでいる。10月22日、午後2時すぎの岡山市は霧雨。路面電車に乗ってきょう泊まる宿を僕はめざしていた。富山から新幹線と特急と、ふたたび新幹線を乗り継いでここまで来た。神戸より西へ来たのは初めて…

2016.09.30

「ねむい」のひとことだけでもいいから紙の日記をまいにち書く、というのが今年の目標で、それなりに達成できてはいるのだけれど今日は家に日記書く用のノートを忘れてきてしまった。隣の県の実家に帰ってきております。さっき郵便局に消印をもらいに走って…

神様除去

三連休なのでひとりぐらしらしくひきこもっている。端的に言って鬱屈としている。ここでむさぼるように読んだり書いたりできればいいのだけれど、そうもいかずいたずらに考えごとと無駄なネットサーフィン(死語)ばかりしている。 先週2巻を買ったばかりな…

世界時計に手を振る

金曜日だったので昨日は本を買った。会社を出て15分くらい、大きな建物の6階にある広い本屋さんに向かって歩く。すこし肌寒い。城址公園のところでなにかのイベントの設営をしている。テントを張ったりとかそういうの。東のほうの空には綿ぼこりのうすいの…

心はたこやき

特撮の感想書くのひさしぶり。 今朝の仮面ライダーゴースト第30話「永遠!心の叫び!」に心を動かされて書いています。アラン様がかっこよかった。 ゴースト、あら探しをしようと思えばいくらでも出てくるというのは正直なところ思っていて、いちばん気にな…

『少女革命ウテナ』最終話をみるまえのメモ

見よう見ようとずっと思い続けていた『少女革命ウテナ』をついにみています。レンタルでちょこちょこ借りながら3か月くらいかけて。さっき38話「世界の果て」を見終えて、心の準備と気持ちの整理のためにとおもってこれを書いています。ほんとうは全話見終…

暗いところで洗濯物を(2015.10.15)

とある事情があってわが家にはいまインコがいる。大伯母、くわしく言うと母方の祖母の姉にあたる人(以下おばさん)が飼っているインコである。預かって半月くらいになる。名前はチュン。名前はなくて愛称なのかもしれないけど、とにかくチュンちゃん。チュ…

100エーカーの破れ目(2015.09.05)

どちらかと言うと映画は苦手なほうだったはずなのだけど、ことしは映画づいている。さいきん劇場で観たのは『追憶と、踊りながら』『バケモノの子』『マッドマックス 怒りのデスロード』『花とアリス殺人事件』、借りてきて観たのは『惑星ソラリス』『ペーパ…

本棚と銀の観覧車(2015.06.27)

じぶんがいくつなのかほんとうにまったく見当がつかない。世間的には1987年生まれの28歳っていうことになっているらしい。伝聞でしか言えない。わたしによって生きられた時間はぐにゃぐにゃに折れ曲がって進んでいるし、断絶もしたし、とにかく一様でない。…

忘れて滅ぼす観劇記

今はまだこのぼくはぼくのもの、そう、あなたのものです。そうですとも、恋しいあなたのものです。それなのに一瞬間で――分れて別れてしまう――たぶん永遠にね――いや、ロッテ、違う――どうしてぼくが滅んでしまうことがあるだろう。どうしてあなたが滅んでしま…

ゆびさきがもどった

この人の感情を害することなしに、わたしの知っているわずかなフランス語の単語でもって、あなたの美しいお国はわたしたち亡命者にとっては砂漠でしかないのだと、いったいどうすれば説明できるのか。この砂漠を歩き切ってわたしたちは「統合」とか「同化」…

ことし書いたものまとめ

こないだ秋の文フリのあとがき書いたばっかなのにまた自作の話かよって思うんですけど、ask.fmに質問が来て今年書いたものについて紹介しようとしたら改行とか空白が反映されなくて激おこだったのでこっちに書きます。Q.2014年に発表した自分の作品の紹介を…

19th文フリあとがき

星の死は遠くたやすい iPhoneの明かりにかわりばんこに触れる (笠木拓「前日譚」/「サンカク」) 11月24日の第19回文学フリマに寄稿したもののあとがきを脱線しながら書いていきます。備忘備忘。ほんとは春の文フリで出した本、書いたものたちの紹介とあと…

ハンドクリームメランコリック(2014.10.19)

ハンドクリームのにおいはじぶんの手からしているにちがいないのに、けっしてじぶんのものなはずないにおいだからくらっとする。歩かないと歌ができないことに気づいて昨日の夜は晩ごはんのまえとあとに二回、散歩に行った。二回目の散歩の途中に薬局でハン…

バナナパフェとホッピング(2014.10.01)

お昼ごはんに、持っていったサンドイッチのほかにコンビニでバナナを買いました。バナナえらい。たいていのコンビニだと1本50円とか100円とか気取った値段なんですけど100円ローソンとサークルKだけは108円税込みで売ってるんねんで。お昼には2本食べたので…

天上エアホッケー(2014.09.29)

昨日も日曜日だったのでまたしても香林坊大和を訪ねることにしたのでしたなぜなら大和には紀伊國屋が入っていてそこで本を買うと紀伊國屋カードのポイントが貯まるからです。およそ金沢にはまともな書店というものが存在しない(文芸書の品揃えが死滅してい…

しらんがな(2014.09.21)

香林坊大和の地下食料品売り場をひさしぶりに訪れたらぐるぐる回る色とりどりの中から好きなのを好きなだけ選んで買う量り売りのお菓子売り場がまだあって、でもべつにお菓子のラインナップをちゃんと見分するでもなく一瞥して通りすぎちゃった。あれむかし…

最強たっぐ(2014.09.20)

締め切りがあったりお仕事でぐったりしていたため潔くたやすく鮮やかに三日坊主になるかと思われたたんぶら日記ですが残念ながら再開するね。カレーを作りました。平日ではなく土曜日のカレーなのでいつものトップバリュのルーじゃなくてとろけるカレーを買…

兄(2014.09.12)

今朝夢に兄が出てきて、いっしょの炬燵に入って話してたのだけど、だんだん僕が休学していたことについてなじられ、いまさらなんやねん病気やってんからしゃーないやろ! みたいに言い返したんですけど目が覚めてみたら僕には生まれたときから兄はいないので…

人魚デコルテ(2014.09.11)

おさかなになりたい。なぜならおさかなは肩から冷えたり足先から冷えたりすることがないからだ。さっきお風呂に浸かっていたら浸かり始めてまもなく肩が冷たくてほんとにもう秋なんだなあと思いました。思いましたことよ。三月まで一人暮らししていた京都の…

わたしとしること橋渡し(2014.09.10)

ますずしとか鳩サブレなんてもはや定番いぜんの定番というか幼い時からの記憶にこびりついてむしろ生きてきた時間の木目みたいな自然極まりないものなのだけれど、しかし一方で僕はしるこサンドを知らない。ちくわぶもだ。名前とそういうものの存在は知って…

散歩のつづきがいい(2014.09.09)

散歩してそのまんまみんなに会いに行きたい。電車とかバスとか取らなくても乗らなくてもちょっと遠くのコンビニ行くくらいの遠さで会えちゃったりしたい。ケータイも家に置いてきたままで小銭入れだけ持って自販機でジュース買って飲みながら歩いて飲みほし…

あたらしい神様

明日は母が早番なので、明日のお昼のパンを買いに出た。夜の10時を回っている。人もまばらなイオンの食品売り場で惣菜パンと菓子パンをあわせて4個(自分の分と父の分)買う。戻ると母がお風呂からちょうど上がったところで、妹(夏休み中だが明日も学校で勉…

呪いだった

あの告白は 彼女にとっても 呪いの言葉だった (志村貴子『青い花』8巻 p.147-148) 11月末がすごく年末っぽく思えて、もうすでに年末年始分のそわそわは体感したかなっていう風な今日このごろですので、いまのうちに今年を雑に振り返ります。今年は呪いにつ…

タリウム少女の毒殺日記 感想メモ

9月に京都みなみ会館に観に行って、観た後すぐにイオンモールのマクドナルドで感想メモしてたんですけど放置してしまっていました。ですのでもうふくらましたり構成したりせず、箇条書きのまま引き写しますね。(ちなみにメモしたノートはうっかり醤油びたし…

『叛逆の物語』感想その2

劇場版『魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』の感想つづきです。 観に行ったその日に書いた感想はこちら↓ d:id:ashco_62:20131120 (「要は死ぬほどうらやましかったのだ ――『叛逆の物語』感想」)言い残したこととか、あと新しく考えたこととかをつら…

要は死ぬほどうらやましかったのだ ――『叛逆の物語』感想

劇場版『魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語』を観てきたので感想を書きます。 注意。ネタバレ回避しません。細かい言い回しとかは記憶が曖昧です。あと後半わりと自分語りがまざってうっとおしいし口調が乱れすぎ。こじらせてる。落ち着け。* まず最…

『青い花』完結に寄せて 短歌5首

『青い花』最終8巻を読みました。最終話の一話前でつらくて泣いてしまった! 完結に寄せて、短歌5首書きましたので以下に掲載します。志村貴子先生、すばらしい作品をありがとうございました。 青い花 あの坂を下りたなら海 いつか君が花降らすように泣い…

窓のあなたとわたしの背中 ――アニメ『フルーツバスケット』感想

高屋奈月の同名漫画が原作のアニメ『フルーツバスケット』をニコニコ生放送での一挙放送をタイムシフトで見ました。視聴期限内にぶっ通しで見るのはけっこう厳しく(お盆でお出かけしたりしてたし)、一日目の最後の方(10〜13話)は見られなかった。でもす…

万華鏡茄子

これの世に光は満ちて飯を食うあるときは父あるときは母 奥田亡羊 両親はまだ子どもで、一つの体に住んでいる。意識とか人格とかは、きっかり二つに分かれているわけではないが、そのときどきでベストの配合になって表に出てくるらしい。振る舞いとか所作と…

ダイヤモンドへの手紙

前略 菱川六花様 いきなりこのような手紙を送りつけるご無礼をお許しください。 この手紙は普通の方法で届けられたものではありません。いや、届いているかどうかも、書いている僕には知る術がないのです。そして、読み終えてしまえばこの手紙は泡立って消え…

新しい世界をみんなで見に行くためにも走りこみと手拍子は基本

れいかさんといいことりちゃんといい留学キャンセル流行ってるのかな…… っていうのはともかく、ラブライブ!最終13話見ました。にこ先輩に会えなくなると思うとつらかったけど、にこ先輩は最終話も一直線で安心した。はー。なにも言うことないです。エリーチ…

傲慢と最低とチームとともだちとラブ

前回のラブライブ!(デンッ!) ネット配信でラブライブ!を追いかけていて、うっかり11話を見逃してしまったashco。そんな中、テレビ放映実況組のラブライバー達がTwitterでどよめいているのを目撃し、一体どうなるのかとやきもきしていた。そして、ついに…

鎖と橙

橙色は知っているけれど橙は見たことがない。柑橘類なのだろうな、というのはわかる。実物はともかく、たぶん写真か映像かあるいは何かの挿絵で見たことくらいあるだろう。いや、実物を見たこともあるかもしれない。でも、覚えられない。しっくりこない。最…

ものおもう春

はかなくて過ぎにしかたを数ふれば花に物思ふ春ぞ経にける 式子内親王

やおよろずまで一万歩

夕光(ゆふかげ)をふかめる貌のあなたなる明日あかときを知らで添はなむ 山中智恵子『みづかありなむ』 基礎体力をつけようと思って一日八百字以上なんでもいいから書くキャンペーンをしています。せっかくなので書いた習作たちの中からいくつか選んでたまに…

心がリンクしている ――『特命戦隊ゴーバスターズ』最終回に寄せて

これだから小林靖子はやめられない。終盤に大きくうねるストーリー、その仕掛けはいつも「人間とはなにか」というところを突いてくる。人間と人ならざるモノ(怪人)の境界は何か、最後にその生命を人の魂たらしめる条件はいったい何なのか(『仮面ライダーオ…

アルパカに乗ったお姫さま

ラブライブ!8話をさっき見ました。その勢いで感想をだだだっと。 お話自体はけっこうわかりやすくてありがちっぽく見えるんだけど、なんせキャラクターの魅力が強すぎて引き込まれます。これこれこういう思い入れがあるので廃校はどうのこうので嫌、とか言…

スマイルチャージ! または、屈託なんて吹き飛ばせ!

スマイルプリキュア!が終わりました。でも終わった気があまりせず、そこの角を曲がったらあの5人のだれかに普通に会えてしまうんではないかという気がします。それがスマイルの一番いいところでもあり、弱かったところでもあるのかなーと。

こどもじゃないよ、ころもどん

いろいろ書きたいことはあるのになかなかかけずな日々です。春ですね。生活は忙しくないのですが内面はいつでもばたばたしてます。 最近は咲がすごく気になり始めて、立ち読みだけど長野県大会が終わるあたりまで読みました。アニメはあちが編から見始めたの…

夏アニメの感想

超いまさらですが。・人類は衰退しました 途中からしか見なかったけどとてもよかった。原作読んでみたい。 色づかいとか、変に不安になる感じが、こう、素敵でした。わたしちゃんと銀髪さんの関係がいいなあと思いました。妖精さんたちの顔、あののっぺりデ…

記憶と時間とふたたびくらげ

しかし、写真の解読のコードを一応身につけているわれわれでも、例えば星座を見る場合は、隣接する二つの星が実は地球からの距離が気の遠くなるほどたがいに異なるといったことは、ふつう考えてもみない。宇宙空間を駆けめぐっている異星人がいたら、これは…

映画『ヴァンパイア』感想

岩井俊二監督の映画『ヴァンパイア』を観てきました。感想をだだだっと書きます。以下、作品の結末や核心に触れる記述を含みます。ネタバレ注意。

最近のニチアサ感想(2012年9月)

・仮面ライダーフォーゼ 終わりましたねー。いまひとつ乗っかりきれないまま終わっちゃったかなあという感じ。最終回手前のKENGOとのお別れはよかったんだけど。仮面ライダー部はたしかに楽しそうな空間ではあるんだけど、それを劇中でうまく相対化できてな…

伝達可能性と力の行使 ――カブトボーグ48,49話

人造昆虫カブトボーグ V×Vの48話と49話の感想、および作品全体に言及した文章です。気が付いたらなにかよくわかんないけどまじめに書いてしまった。まあ基本的にただの考えすぎですのでその辺ご注意ください。

康ちゃんの横顔の憂いときたら 『青い花』7巻感想

志村貴子『青い花』7巻よみました。感想かくよ。走り書きだよ。ネタバレしてるかもよ。

劇的なんかじゃなくていい ―― TARI TARI 6話感想

TARI TARI 6話見ました! 5話の引きがかなり重くて息苦しくて、予告でみんなが和奏を呼ぶ声や和奏の「ありがとう」を聞かされて、今回は絶対何か起こるぞーと思ったら案の定やられてしまった。 和奏の憂鬱の根っこにあるお母さんのことと音楽のことが5話で明…