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みなそこすなどけい2

水底砂時計ni

2017.04.23

ファミレスで和食を食べるのがけっこう好きで、なぜかというと選択肢の多さを有効活用している気になれるから、あとなんとか御膳とかちょっとリッチな気持ちになるからだと思う。だけど今日はハンバーグの気持ちだったのでハンバーグを食べた。セットのスー…

2016年末に奈良を旅した日記2

(承前) 旅先にしてはいつもよりぐずぐずにくたびれてないな、と油断していたらなかなか寝つけなかった。もう明け方かな、と思って時計を見たらまだ夜中で、そのまましばらく昼間に買ったばかりの歌集を読んでいた。少しだけ眠って、まどろみを振り切って外…

2016年末に奈良を旅した日記1

絵巻物右から左へ見てゆけばあるとき烏帽子の人らが泣けり /中津昌子『風を残せり』 2016年の終わりに奈良へ行ってきました。 12月30日、新幹線とサンダーバードを乗り継いで西へ。電車の中ではうとうとしたり「三人姉妹」を読んだりしていて、山科あたりで…

大森靖子のライブを聴きに岡山まで行った日記

ワイパーの往復がぎこちなく、それでいて甘いリズムを刻んでいる。10月22日、午後2時すぎの岡山市は霧雨。路面電車に乗ってきょう泊まる宿を僕はめざしていた。富山から新幹線と特急と、ふたたび新幹線を乗り継いでここまで来た。神戸より西へ来たのは初めて…

2016.09.30

「ねむい」のひとことだけでもいいから紙の日記をまいにち書く、というのが今年の目標で、それなりに達成できてはいるのだけれど今日は家に日記書く用のノートを忘れてきてしまった。隣の県の実家に帰ってきております。さっき郵便局に消印をもらいに走って…

神様除去

三連休なのでひとりぐらしらしくひきこもっている。端的に言って鬱屈としている。ここでむさぼるように読んだり書いたりできればいいのだけれど、そうもいかずいたずらに考えごとと無駄なネットサーフィン(死語)ばかりしている。 先週2巻を買ったばかりな…

世界時計に手を振る

金曜日だったので昨日は本を買った。会社を出て15分くらい、大きな建物の6階にある広い本屋さんに向かって歩く。すこし肌寒い。城址公園のところでなにかのイベントの設営をしている。テントを張ったりとかそういうの。東のほうの空には綿ぼこりのうすいの…

暗いところで洗濯物を(2015.10.15)

とある事情があってわが家にはいまインコがいる。大伯母、くわしく言うと母方の祖母の姉にあたる人(以下おばさん)が飼っているインコである。預かって半月くらいになる。名前はチュン。名前はなくて愛称なのかもしれないけど、とにかくチュンちゃん。チュ…

100エーカーの破れ目(2015.09.05)

どちらかと言うと映画は苦手なほうだったはずなのだけど、ことしは映画づいている。さいきん劇場で観たのは『追憶と、踊りながら』『バケモノの子』『マッドマックス 怒りのデスロード』『花とアリス殺人事件』、借りてきて観たのは『惑星ソラリス』『ペーパ…

本棚と銀の観覧車(2015.06.27)

じぶんがいくつなのかほんとうにまったく見当がつかない。世間的には1987年生まれの28歳っていうことになっているらしい。伝聞でしか言えない。わたしによって生きられた時間はぐにゃぐにゃに折れ曲がって進んでいるし、断絶もしたし、とにかく一様でない。…

ゆびさきがもどった

この人の感情を害することなしに、わたしの知っているわずかなフランス語の単語でもって、あなたの美しいお国はわたしたち亡命者にとっては砂漠でしかないのだと、いったいどうすれば説明できるのか。この砂漠を歩き切ってわたしたちは「統合」とか「同化」…

ハンドクリームメランコリック(2014.10.19)

ハンドクリームのにおいはじぶんの手からしているにちがいないのに、けっしてじぶんのものなはずないにおいだからくらっとする。歩かないと歌ができないことに気づいて昨日の夜は晩ごはんのまえとあとに二回、散歩に行った。二回目の散歩の途中に薬局でハン…

バナナパフェとホッピング(2014.10.01)

お昼ごはんに、持っていったサンドイッチのほかにコンビニでバナナを買いました。バナナえらい。たいていのコンビニだと1本50円とか100円とか気取った値段なんですけど100円ローソンとサークルKだけは108円税込みで売ってるんねんで。お昼には2本食べたので…

天上エアホッケー(2014.09.29)

昨日も日曜日だったのでまたしても香林坊大和を訪ねることにしたのでしたなぜなら大和には紀伊國屋が入っていてそこで本を買うと紀伊國屋カードのポイントが貯まるからです。およそ金沢にはまともな書店というものが存在しない(文芸書の品揃えが死滅してい…

しらんがな(2014.09.21)

香林坊大和の地下食料品売り場をひさしぶりに訪れたらぐるぐる回る色とりどりの中から好きなのを好きなだけ選んで買う量り売りのお菓子売り場がまだあって、でもべつにお菓子のラインナップをちゃんと見分するでもなく一瞥して通りすぎちゃった。あれむかし…

最強たっぐ(2014.09.20)

締め切りがあったりお仕事でぐったりしていたため潔くたやすく鮮やかに三日坊主になるかと思われたたんぶら日記ですが残念ながら再開するね。カレーを作りました。平日ではなく土曜日のカレーなのでいつものトップバリュのルーじゃなくてとろけるカレーを買…

兄(2014.09.12)

今朝夢に兄が出てきて、いっしょの炬燵に入って話してたのだけど、だんだん僕が休学していたことについてなじられ、いまさらなんやねん病気やってんからしゃーないやろ! みたいに言い返したんですけど目が覚めてみたら僕には生まれたときから兄はいないので…

人魚デコルテ(2014.09.11)

おさかなになりたい。なぜならおさかなは肩から冷えたり足先から冷えたりすることがないからだ。さっきお風呂に浸かっていたら浸かり始めてまもなく肩が冷たくてほんとにもう秋なんだなあと思いました。思いましたことよ。三月まで一人暮らししていた京都の…

わたしとしること橋渡し(2014.09.10)

ますずしとか鳩サブレなんてもはや定番いぜんの定番というか幼い時からの記憶にこびりついてむしろ生きてきた時間の木目みたいな自然極まりないものなのだけれど、しかし一方で僕はしるこサンドを知らない。ちくわぶもだ。名前とそういうものの存在は知って…

散歩のつづきがいい(2014.09.09)

散歩してそのまんまみんなに会いに行きたい。電車とかバスとか取らなくても乗らなくてもちょっと遠くのコンビニ行くくらいの遠さで会えちゃったりしたい。ケータイも家に置いてきたままで小銭入れだけ持って自販機でジュース買って飲みながら歩いて飲みほし…

あたらしい神様

明日は母が早番なので、明日のお昼のパンを買いに出た。夜の10時を回っている。人もまばらなイオンの食品売り場で惣菜パンと菓子パンをあわせて4個(自分の分と父の分)買う。戻ると母がお風呂からちょうど上がったところで、妹(夏休み中だが明日も学校で勉…

呪いだった

あの告白は 彼女にとっても 呪いの言葉だった (志村貴子『青い花』8巻 p.147-148) 11月末がすごく年末っぽく思えて、もうすでに年末年始分のそわそわは体感したかなっていう風な今日このごろですので、いまのうちに今年を雑に振り返ります。今年は呪いにつ…

こどもじゃないよ、ころもどん

いろいろ書きたいことはあるのになかなかかけずな日々です。春ですね。生活は忙しくないのですが内面はいつでもばたばたしてます。 最近は咲がすごく気になり始めて、立ち読みだけど長野県大会が終わるあたりまで読みました。アニメはあちが編から見始めたの…

記憶と時間とふたたびくらげ

しかし、写真の解読のコードを一応身につけているわれわれでも、例えば星座を見る場合は、隣接する二つの星が実は地球からの距離が気の遠くなるほどたがいに異なるといったことは、ふつう考えてもみない。宇宙空間を駆けめぐっている異星人がいたら、これは…

祇園クロール

王宮は星の隠れ家(が) 王ねむり衛兵ねむる夜半(よは)にうたげす 水原紫苑『あかるたへ』 実は、ちゃんと賑わうメインのときにちゃんと見に行ったことのなかった祇園祭に、とうとうちゃんと行ってきた。宵宵山だった。 どのくらいちゃんと見に行ったかという…

「町」と出張くらげ

わたしはわたしのなかに、心臓のような、言葉を持たない、なつかしい動物がいるということを、時々思い出しては安心する。 盛田志保子『五月金曜日』 晶文社 京都で合宿があってその一週間後に東京へ行ってきました。去年の1月以来かな。なつかしい人たちに…

オーディオ台の雛人形

春の雪地に触れず消え濡れて往く吾も現象の一つにすぎず 富小路禎子『柘榴の宿』 今年の目標と年末年始のことを書こうと思います。 大晦日に年越しそばを啜りながら、なんだか大層イベントっぽい起伏がある風に見えるけどそれは見せかけで、本当はいつもと変…

付箋とはぐちゃんとルーズリーフの行方

でも兆候で死ぬものでもないだろう、人間は。 (川上弘美『古道具 中野商店』新潮社 p.169) 3年ぶり2回目の休学というカードを切りました。10月から実家で暮らしています。もうちょっと大学生します。潜伏期間です。けっこう居直りが板についてきたなと自分で…

てすと

アニメの感想なんかをついっただと書ききれないし、なんでもいいから文章を書きたくおもったのではじめてみました。 それらしい埠頭になるかどうかはわかりませんが。 目を開けていられぬほどのまぶしさというがありけりどの港にも 永田紅『ぼんやりしている…

肩に乗っかっているもの

あの花は、乗っかっている――とそれだけで今はいいので、私は私の小でまりに、そのことばをもらったのだとおもう。そのことばしかくれないのなら、それがつまり紛れもないその花だという証拠ではないだろうか。私にとっては「乗っかっている」がたしかにあの…

節制と煮込みハンバーグ

わが肩に触るる触れざるゆふぐれの手があり少し泣きたい今は 小島ゆかり『ヘブライ歴』 昨年はじめて出会ってから、この歌を折に触れて思い出して、何度も、その度に唇にのせています。 他者が私を「かすめる」とき、その存在への希求はとりわけ大きく、急速…

夏の終わりと光の感受

星空のカムパネルラよ薄命を祝う音盤(ディスク)のごと風は鳴る 春日井建『夢の法則』 帰省と居候と、予定外にまた帰省をしていたら三週間が経っていて、京都に帰ってきたらもうつくつくぼうしも鳴かなくなっていた。夏の終わりは心許なくていやだなと思う。…

浮上、うたう、不全。うたう。

「でも、星が話してくれたことを、友だちに話してあげるのはかまわないんでしょう?」 「それはいいよ。だができないだろうね。」 「どうして?」 「それを話すためには、まずお前の中でことばが熟さなくてはいけないからだ。」 「でも話したいの、なにもか…