みなそこすなどけい2

水底砂時計ni

デッドエンドじゃここはもうない

 樹海にはお菓子の家

 そんなのスキップ

 目指すはピンク色  (Cocco「花うた」)

 子どものころの日曜日の夕方、家族で一日を過ごした郊外のショッピングセンター(アピタ松任店である)からの帰途。ユーミンがリスナーからの恋愛相談の手紙を読み上げてそれに答える声がカーラジオから漏れていて、それを聴くともなく、だけどほかにすることもないので実のところけっこうきちんと耳を傾けたりしながら、オトナ達の心象世界を小さな穴から覗いている心地でいた。後部座席に、だけどやっぱり子どもであるので無防備に凭れて、世界を染めるオレンジから深い藍へのグラデーションをその身に受けながら、晩ごはんのことを考えて、すこし眠くて、ゆっくりとやすらかに呼吸をしていた。そのころのうちの車はちょっと褪せた感じの赤色だった。

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ぴざ

 よしもとばなな「デッドエンドの思い出」の中に、幸せっていうとどんな感じを思いうかべるかっていうやり取りがあって。束の間の帰省を終えてその日の夜にはサンダーバードで上洛するっていうこの前の日曜日の午後に、もう違う番組だけどFMラジオから漏れてくる松任谷由美さんの声を聴きながら、家族でピザを作っては食べしながら、ああそうか僕にとっての幸せのイメージってこれだなあって思ったのが、上に書いた情景なんです。

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 そんな感じでなんとなくエネルギーをチャージしつつ、京都での5年目のスタートです。明日から5回生だぜ。でも帰省する前に教授とちゃんとがっつりお話して、具体的な卒業までの道筋(ルビ:プラン)を検討し、なんとか行けそうかなって直感さまもおっしゃったので、なんとかいっちゃいます。無理はしないけど、でも逃げないよ。最近は自律神経系も実によく働いてくれていますし。

 一昨日は名残り雪だったし今日もちょっと寒いけど、昨日の月がすごくまるくて黄色くて、とある先輩にメールで用件ついでに「月がすごいですよ!」って言ったら「ほんとだ金メダルみたい!」って返してくれて。

 まあるくうまいこと時間が流れたらいいなあっていう、ちょっとした多幸感。

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 デッドエンド(=袋小路)じゃここはもうない。樹海からだって星も月も見えていた。ずっと。

 目指すは何色だろうって思い巡らせながら生きてく。