『青い花』完結に寄せて 短歌5首
『青い花』最終8巻を読みました。最終話の一話前でつらくて泣いてしまった! 完結に寄せて、短歌5首書きましたので以下に掲載します。志村貴子先生、すばらしい作品をありがとうございました。
青い花 あの坂を下りたなら海 いつか君が花降らすように泣いていた海 ああきっと大人にはない井戸を汲み羽根はやすことないままゆける 嵐の丘に音をなくしていつだって春の気配のなか生きていた あきらかにおかしくたっていいの。風にはなつ文、散らすながい恋文 青は夏 奥底に咲く一輪は花束にいつかなるよ、変われる
※すべて折句「あ/お/い/は/な」*1(字余りとか語割れしていてわかりにくいかもですが……)
2首目 わがままばかりの恭己先輩と井汲さんに
4首目 あきらとふみに
おまけでちょっとだけ感想メモ。(ややネタバレ)
・最終話の、杉本先輩が姪っ子に語りかけるくだりで爆笑。でも「ちがうよあーちゃん」はすげーよかったです。
・気になるポイントとしては、7巻の、あきらから日向子先生への「相談したいことがあります」の行方やで……!
とかまあいろいろ含め、ちゃんとした感想はまたあらためて書くかもしれないし書かないかもしれないです。とりあえず最初から読み返さんとね。
あ、あとちなみに当方の短歌活動についてはこちらのtwitterアカウント:@fakefakefurをご参照ください。
- 作者: 志村貴子
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*1:折句とは、短歌の5/7/5/7/7各句の頭にひと文字ずつ特定の言葉を詠み込むことです。上の3首目を例に取ると、〈あらしのおかに/おとをなくして/いつだって/はるのけはいの/なかいきていた〉、各句の頭をつなげると「あおいはな」。この歌は初句が字余りですが。4首目は〈あきらかに/おかしくたって/いいのかぜに/はなつふみちらす/ながいこいぶみ〉