みなそこすなどけい2

水底砂時計ni

ことし書いたものまとめ

 こないだ秋の文フリのあとがき書いたばっかなのにまた自作の話かよって思うんですけど、ask.fmに質問が来て今年書いたものについて紹介しようとしたら改行とか空白が反映されなくて激おこだったのでこっちに書きます。

Q.2014年に発表した自分の作品の紹介をしてください

A.

3月

『京大短歌』20号に
「嘘と夏の手」15首
 まるで蝉が脱ぐ蝉 ふたり会うたびに次の呪いを選べますよう
短歌日記
 お布団でひもとく高野文子かなまもなく部屋の灯を消す未来

京大短歌の追い出し歌会に
「(非)忘却のためのちぐはぐな試論」46首
 焦燥をかくも愚かに憎みいし日々は還らず 返さじ 京都
http://www.kyoudai-tanka.com/cgi-bin/utakai_show.rb?year=2014&index=9

5月

『金魚ファーラウェイ』に
いままでの短歌とか嘘とかの紙のまとめと書きおろしいろいろ
 夕映えは夢のかえり血 手をつなぎかわいい坂をあなたと下る
http://kingyofur.tumblr.com

『手紙魔まみ、わたしたちの引越し』に
小説「さよなら夏の光」
 ならばもう一度、あんなふうにティーバッグの中身を光にして飛ばしてほしかった。
http://eurekakerue.sakura.ne.jp/mami.tribute/

『歌壇』6月号に
「花束っきり」7首
 尾根だけが遠くつれない 夕暮れを盆地はこうもうつくしくする

7月

『ぺんぎんぱんつの紙11PM』に
「夢のなかのミサンガ、または地の底のハーゲンダッツ・ヴェンダー」
 京都は宇宙一寒い。これは真理だ。

11月

BL短歌合同誌『共有結晶』vol.3 に
「うたかた」10首、テーマ詠「悪」1首、小説「たやすい花」
 美樹さやかに僕はなりたい鱗めく銀の自転車曳くゆうまぐれ
http://bltanka.jimdo.com

性別越境アンソロジー『兼ネル』に
「醒めない蛹、枯れない鏡」
 成長のために何度失っても、それでもなお何一つ欠落のない夢をみよう。
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4603629

『サンカク』に
「前日譚」20首
 わたしがわたしの人質だった日々のことごめんね水に棲めないつばさ
http://icebergs31.planet.bindcloud.jp/about.html

12月

金魚ファー号外「金魚φ」に
首都高速」5首と東京日記
 新宿の夜にみえない雪がふり僕はさわれる手を振っていた

 はい。
 笠木拓という名前で、こんな感じでいろいろ書いています。短歌活動してる用のついったアカウントは https://twitter.com/fakefakefur です。
 山中千瀬さんとのユニット金魚ファー https://twitter.com/kingyofur もまだまだもりもり続きます。よろしくね。