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みなそこすなどけい2

水底砂時計ni

『少女革命ウテナ』最終話をみるまえのメモ

 見よう見ようとずっと思い続けていた『少女革命ウテナ』をついにみています。レンタルでちょこちょこ借りながら3か月くらいかけて。さっき38話「世界の果て」を見終えて、心の準備と気持ちの整理のためにとおもってこれを書いています。ほんとうは全話見終わったら好きな回ベスト5とかを中心に感想書こうかなとか漠然と考えてはいたものの、終盤へと進むにつれてどんどん緊迫感が増してきてそれどころではないなうです。37話の時点でもう息が苦しくてだめなのでいったん落ち着きます。前後のつながりもない雑多なメモになるかとおもいますが、どーもどーも。
 以下、物語の核心およびその周辺に触れる記述もありますのでご注意ください。


 西園寺はさいしょから最後まで大真面目でぶれなくてえらい。西園寺先輩といえばギャグ担当みたいなところあるけど、それはわれわれが安全なところから他人事として見ているからであって、当人はずっとひたむきで一途じゃん、とおもう。だから36話で冬芽のバイクのサイドカーに乗ってたところとか、自転車にのるのは久しぶりだなのとことかとても好き。交換日記は冬芽の手で燃やされ、ずっと後になって西園寺が冬芽から剣を抜くのとか、利用しあう関係が不思議と絆になってしまうみたいなところがあって味わい深い。
 36話といえば、ウテナと冬芽が決闘場で星を眺めたあの夜、イヤリングが暁生からのプレゼントではないことをウテナは知ったのではないかと思う。どちらかが直接言葉にして尋ねたり語ったりしたかどうかはわからないけれど。
 薔薇の花嫁が罰を課せられたのはディオスの力を求める群衆から王子を匿ったからだけれど、黒薔薇編があったことでこの「罰」の由来がすごく説得力を持ってくる。劇中では、黒薔薇の決闘者たちは一度だけ力を得て、敗れて終わりだけれど、でも恨みや妬みは生きているかぎり続くしまた新しく現れてくる。蝶を蛹に退化させる力を、世界中の人間の数だけ、未来永劫に渡ってすべて引き受けてその身を裂かれなければいけない。想像を絶する罰。
 あと最後に、これはきっとまたあらためて書くのだけど、七実様がいちばん好きで、好きです。無人島に一話だけ持っていけるなら27話「七実の卵」を選びます。卵の殻を破って出たあと、そこがなお檻の中である可能性に彼女だけが言及しているので、七実ウテナより先に暁生とアンシーの秘密を目撃するのはおそらく必然。みずからの欲望の醜さ、グロテスクさを思い知って、それでも欲しがる人はとても好き。なにがあってもどんな手を使っても自分の欲望を曲げずに、欲しがることを支えにし、矜持にして生きる人はとても好き。37話でウテナ・樹璃・幹のバドミントンに割って入って「バカじゃないの」って言ってくれたのでほんとうに七実様がいてくれてよかった。

 では最終話をみてきます。絶対運命黙示録