みなそこすなどけい2

水底砂時計ni

短歌(自作)

短歌日記(2013.11.29)

2013年11月29日(金) 夕方のニュースの受け売りなんだけど、この冬一番の寒さらしい。(ほんとうはなにもかも受け売りなんだけど。)さもありなん、さも、さ、さむい。 2限の演習のあと、S先生の部屋まで付いて行って先行研究の論文をお借りする。S先生…

For You(短歌15首)

For You 「へこたれていじけた子になっちゃだめよ」(志村貴子『放浪息子』) ぼくの夢は夢を言いよどまないこと窓いっぱいにマニキュアを塗る 逃げきった鳥が青だよ 周到に荊を踏んでちかづくまでだ 通学は放浪だからどうしてもパフスリーブのあの服が要る …

Sweet Blue Flowers(短歌7首)

Sweet Blue Flowers あの坂をおりたなら海 いつか君が花降らすように泣いていた海 あくまでも大人は遠く甃はだしのゆびで撫でているだけ *ルビ:甃=いしだたみ 嵐の丘に音を失くしていつだって春の気配のなか生きてきた 愛よりもおろかな深い井戸を汲み羽根…