みなそこすなどけい2

水底砂時計ni

傲慢と最低とチームとともだちとラブ

 前回のラブライブ!(デンッ!)
 ネット配信でラブライブ!を追いかけていて、うっかり11話を見逃してしまったashco。そんな中、テレビ放映実況組のラブライバー達がTwitterでどよめいているのを目撃し、一体どうなるのかとやきもきしていた。そして、ついに問題の12話を視聴する日がやってきた。

 感想。一言で言うと、みんなやっぱり普通の女の子だなあどろどろでまっすぐ一本気で壮大な痴話喧嘩で穂乃果は幸せもので、青春だなああああああ。です。

 いろいろ細かい人間模様を観察しながらみてたんですけど、真姫ちゃんの「ダメェー!!」でぜんぶ吹き飛んだよ。でもカップリングとしてのにこまきの話はほかのひともしてくれるしひとまず措きましょう。
 もう、やっぱりにこ先輩はど安定というかほんとに大好きです。穂乃果のお見舞いからの帰り道のシーンで(ああ一年生4人はあどけないなあ)と思ったらにこ先輩だし、かと思えばえりちと希と3人でいるときもむちゃくちゃしっくりくるのがもうほんとうに部長はにこ先輩しかいないよいつもお疲れ様っておもうわけです。腑抜けた穂乃果にまっさきに食って掛かったのも、それが決して義憤に突き動かされたとかでは一切なくて、彼女がじぶんのハートに嘘をつけないというただその一点からなのであって、つまり愛!たとえば穂乃果のお母さんに挨拶するときはえりち海未ことりが店内でその他は外にいた(と思う)んだけど、そう、そこではにこ先輩は一歩引いてるのがさ、いいですよね。
 にこ先輩がまず憎まれ口をたたき問題提起して、えりちは全員に対して「あなたはどう思うの、自分で考えなさい。わたしはこう」というスタンスがぶれなくて、希はわしわししたりえりちをことばでなでなでしたりするスキンシップ役で、っていう三年生トリオのバランスがすごく良くて、各人がじぶんの思いは譲らないけど信頼しあって3人分の視野を確保しているのがかっこいいなーと思うわけです。
 ここにきていろんな問題が持ち上がって転機が訪れて、そうなるとこういう微妙な力のバランス、しかも高校生の女の子たちの、を見ることができて、それって僕がすごくアニメで見たいものなのかもなーと思いました。正直今回がいちばんおもしろかった!女の子特有の鬱屈としてどっかーんな情動のせめぎあいがぐぐっと持ち上がって、あの表情の艶めかしさにやっと追いついたぜ、みたいな。この人間模様はなんというか、ライブシーンみたいにポジションががんがん入れ替わりながら全体としてまわっていって舞台を作る感覚があって、だから舞台でのスクールアイドルとしてのμ'sと、普段の普通の高校生の女の子としての彼女たちが対になっている。気がする。
 
 それでですね、今回一番急上昇で好きになったのは海未ちゃんでした。穂乃果は屋上で「スクールアイドルを」辞めると宣言したけれど、だってでも海未ちゃんは「スクールアイドルをやる」ことより「μ'sをやる/でいる」ことが先行していたわけで、μ'sを作ったのは穂乃果なわけだから、そりゃあ怒るよ!「最低です」はほんとによく言ったとおもいました(でもぼうりょくはいけないとおもいます)。えりちの「傲慢よ」にもしびれたけど(だってそういう傲慢さはすごく身に覚えあるし……)、でもそこでさらにともだちとして踏み込めるのは海未ちゃんだったから、穂乃果に言い逃げさせないでぱしっと手首を掴んだ海未ちゃんは、ほんとうに穂乃果が大事なんだなーって、小鳥と穂乃果と3人でいる間柄を、ひいてはμ’sを、深く愛してるんだな−と思った次第です。これはたとえば枕投げで反撃したときみたいな負けん気とか、あるいは正義感からじゃなくて、もうほんとうに友情マッハな行動なわけだから、そこにしびれました。海未ちゃんおとこまえすぎる。

 というわけで当の穂乃果へは「恐がる癖は捨てちゃえ」の一言を送ります。今まで捨てさせてきた張本人。なのだけれど、駆け抜けてきたのに急に足が止まってしまった、その上自分のせいで友だちを失ってしまうかもしれない。そりゃこわいよね。でもきっと大丈夫大丈夫。なんたって次回は最終回だし(?)、乗り越えるポテンシャルはちゃんとある子だから。
 
 とりあえず13話の配信までは祝勝会に先立ってアルパカをデコレートするμ'sのみなさん(たぶん一年生中心)をぞんぶんに思い描いて待つことにします。


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