みなそこすなどけい2

水底砂時計ni

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

何もなかったように、みたいに

忘れた、といつか答えて笑うだろうこの夕暮れの首のにおいも/笠木拓「何もなかったように」『京大短歌23号』 6月の誕生日のときに書こうと思っていた日記を今さら書きますね。 * 誕生日は月末の月曜日で、前の週の金曜日は仕事が終わってから市立図書館に…

かたみぞと

かたみぞと風なつかしむ小扇のかなめあやふくなりにけるかな /与謝野晶子『みだれ髪』 夕方になって外へ出る。最寄り駅に置いたままの自転車を取りに行く。 言葉がねむい、からだが覚束ない。夜ごとの夢がぬかるむ。 夜じゃないから見えなくなくて、だから…